もみのころぐ

テーブルレイアウトしか知らんババアが、慣れないツールいじって脳みそのリハビリをする美貌…おっと備忘録。

日々雑記

磯海水浴場で人生の金字塔を打ち立てる

投稿日:2017年11月14日 更新日:

同窓会に行ったことがない。
正確には、この夏、初めて同窓会に参加したのだが、出席者として参加したわけではなく、余興の芸人として踊り逃げしただけである。その際、ご列席の偉い人からおひねりを頂戴し、お財布事情厳しき折、大変にありがたいことであった。偉い人は神である。

しかし同窓会は恐ろしいイベントである。耄碌ババアくらいの年齢になると、同窓会に出席するには、人生に金字塔を打ち立てていなければならぬのだ。ノーベル賞をもらうとか国民栄誉賞をもらうとか、あるいはやんごとなき企業の偉いさんであるとか、やんごとなき企業で勤続30周年メダルをもらっているとか、経営者としてブイブイ言わせてるとか、全国美魔女コンテストでグランプリを受賞してるとか…とにかく、ひとかどの人物でなければならない。同窓会とはなんとハードルの高い宴会であることか。

無理だ。無理過ぎる。耄碌ババアが参加できるようなシロモノではない。曲がり角の変物くらいにはなれるかもしれぬが、ひとかどの人物など、来世になってもなれるかどうかわからぬ。わたしの人生はいったい何だったのであろうか。♪あ~あ、悲しいね~、悲しいね~(林檎殺人事件)。

しかし、市井の片隅で生きる庶民のささやかな人生を恥じることがあろうか。
ひとかどの人物のように金色に輝く塔を打ち立てることができなくても、小さな塔で構わないではないか。太陽の光を反射して周りを明るく照らす金字塔になれずとも、日陰にひっそりと佇む塔こそが、わたしの塔、わたしの生きた証である。

そうだ、生きた証に塔を作ろう! 幸いにもわたしの友人には塔づくりの専門家がいる。海外のどこに出かけても、海辺で塔を打ち立てる専門家である。
塔づくり苦節十数年の専門家の指導を仰ぎ、わたしも塔を打ち立てることにした。海辺ということであれば、鹿児島市民としては磯海水浴場をおいて他にない。

まずは専門家の作品をお手本としてごらんください。

♪さあ行こう~夢にみた島へと~波を越えて風にのって海へでよう~(宝島)。
行くてにはみんながまだ知らない塔が待っているんだよ、ふふふふふ。
滋養豊富先生は、グランドタークで、ガラパゴス諸島で、バハマで、粛々とうんこ塔の制作に励む専門家であらせられるのだ。

そんなわけで、ある晴れた秋の日、先生に同伴いただき、われらは海に向かって冒険の旅に出た。いや、出ようと思ったんだけどね、腹が減っては戦ができないじゃないすか。まずは腹ごしらえですよ腹ごしらえ。

金字塔にふさわしく、腹ごしらえの場所はゴージャスでファビュラスな城山観光ホテルである。

訪れたホテルの玄関口には西郷どんの巨大看板が待っていた。
いや、いいんだけどね。わたしとしては、推しメンは大久保さあということにしとるんでね、ええ。なんつーか、維新三傑とか言われてんのに、どーも地元じゃハブられ気味ってのが気の毒じゃないすか、マジで。

勝手に始める大久保利通さあ推しプロジェクト

しかし、その日、ホテルで開催されていた日本心療内科学会総会の看板には、西郷どんに加えて推しメンもデザインされていた。日本心療内科学会総会よ、あんたはえらい!

城山観光ホテルに行ったら桜島の勇姿を撮らなければならないと日本国憲法で決まっているため、撮影のベストスポットを探すわけだが、滋養豊富先生のアドバイスにより、展望台ではなく4Fカサブランカ前の庭とか、ガーデンレストラン・ホルトの外側から撮影。
展望台から桜島を撮影すると、左上の方から木々が覆いかぶさり、なんとなくフォトショで消さなければならない気分の写真になるのであった。これならバッチリである。

ゴージャスでファビュラスな城山観光ホテルに来たからには、おフレンチやおイタリアンなどのランチをいただきたいところなのだが、気持ちのいい秋晴れなれば、ホテルメイドの明太フランス、ガーリックフランス、クラブハウスサンドなどを買い込み、ホルトの外で秋風に吹かれながらランチと洒落込むわれわれである。

ああ、昼酒が美味い。

美味いパンをつまみにグラス(プラカップに見えるかもしれないが目の錯覚である)を傾けながら、ひとしきり、会社がつらいとか会社がつらいとか会社がつらいとか、涙ながらにそんな話をしつつ、これから打ち立てる塔に思いを馳せる女史ふたり(女子の誤植じゃない)。

城山観光ホテルから磯海水浴場までは、カゴシマシティビューで移動である。「磯海水浴場前」という一番便利な停留所は、海水浴場オープン期間の夏しか止まらない。夏以外は仙巌園(磯庭園)で下車後、徒歩でおおむね十分あまり。
ちなみに4回以上、市電市バスに乗るなら、1日乗車券(600円)を買ったほうがお得である。皆の者、心せよ。

鹿児島シティビュー(鹿児島市観光サイト「よかとこ かごんまナビ」)

鹿児島シティビューのご案内(鹿児島市交通局)

せっかく仙巌園前で下車したわけなので、仙巌園隣の鶴嶺神社(つるがねじんじゃ)で旅の安全ならぬイベントの安全を祈願する。鶴嶺神社は島津家歴代投手と…ピッチャー、4番、島津斉彬…野球かよ!当主だよ!…と家族を祀った神社。仙巌園は入場料が必要なのだが、鶴嶺神社エリアは無料なのでビンボー人でもお参りできるw。

塔づくり初体験なれば、先生のご指導を仰ぎつつ、素手で砂をかき集め造形に励む。100均で買ったスコップも持参したものの、最初に大きな砂の山を作る時以外は素手である。先生が海外で作られるときは、スコップ等の飛び道具は使わないそうである。

制作過程の写真を撮り忘れたのが悔やまれるが、秋深まる麗しき休日を捧げて作り上げた塔を御覧ください。

ううむ…。

真横から撮るとこんな感じ。左側の先生の作品のほうが、小ぶりではあるがリアル巻き糞感が溢れている。わたしの方は少々お腹が緩い感じで、鹿児島弁で言うところの”ずんべっている”というか下痢っぽい。
それに巻きの回数をよく観察すると、先生の作品は4回転サルコウくらい巻いているが、わたしの方はトリプルアクセルああああっと着地なんとかこらえた感がある。アーティスティック・インプレッションとしては、やはり先生の作品には及ばない。精進が必要である。
先生のお話によると、磯海水浴場の砂質はガラス質粗めだそうである。

で、真ん中にあるビニール袋は何かって、そりゃあーた、磯海水浴場に来たら、春夏秋冬、両棒餅(じゃんぼもち)を食べなきゃならんのですよ。決まってるんですよ。
鹿児島市民のおやつは一択、両棒餅。げたんはとか軽羹とか春駒とか、薩摩藩の郷土菓子はいろいろあれど、わたし的激推しは両棒餅。しかもおみやげにできない(食えなくないけど、持ち帰って冷えた餅はいまいち)。現地でその場で食べること推奨だから気をつけろ!
ちなみに春駒の語源はもっとヤバイから、よりいっそう気をつけろ!

あああああ、砂糖醤油のとろとろタレが美味い~。この日は中川家の両棒餅。中川家のタレの隠し味は味噌である。両雄並び立つ感じで語られる平田屋の方は、タレの色が若干明るめで中川家より気持ちさっぱりめ。

そのようなわけで、秋冷の候、いかがお過ごしですか。
これがわたしの金字塔だ。文句あるか。

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